歳時記 九月

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九月 長月 菊月 詠月[ながめづき]

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・重陽の節句
(9月9日)
重陽[ちょうよう]=重九[ちょうきゅう]=長久 : 長寿を願う。
菊水(菊を浮かべた酒)を飲む=菊は四君子の1つで、長寿を表す。
被綿[きせわた]・・・8日の晩に菊の花に綿を被せ、夜露を含ませたもので、9日の朝身をぬぐい清めると美しさを得るという習し。

・中秋の名月(旧暦8月15日)望月夜(=満月の夜)。
月兔[げっと]は、月に繁る月桂樹の葉を臼で播[つ]き、不老長寿の月桂丸という薬を作っている。
14日待宵[まつよい] 15日望月夜[もちづきよ] 16日十六夜[いざよい] 17日立待月[たちまちづき] 18日居待月[いまちづき]
旧8月の名月は、芋(里芋)がおいしい時期なので、芋名月。
旧9月の名月は、栗がおいしい時期なので、栗名月。
月の数だけお餅や小芋を備えます。12個。閏年では13個備えます。

・三大名月
滋賀石山寺/京都大沢池/信州姨捨山

・季語
白露 / 野分[のわけ] / 案山子[かかし] / 鳴子[なるこ] / 山装う / 後の雛[のちのひな] / 夜学[やがく]

・秋の七草
萩[はぎ] / 桔梗[ききょう] / 薄[すすき] / 撫子[なでしこ] / 女郎花[おみなえし] / 葛[くず] / 藤袴[ふじばかま]

・花の名
菊=延年草・千代見草・花の弟 / 萩=鹿妻草・野守草[のもりぐさ] / 薄=茅[かや]・手きり草・尾花 / 秋海棠[しゅうかいどう]=瓔珞草[ようらくそう]
阿房宮[あぼうきゅう]=食用で大型の黄菊。

・句
秋の野に 咲きたる花を 指折り[およびおり] かき数ふれば 七種[ななくさ]の花
萩の花、尾花、葛花、なでしこの花、女郎花、また 藤袴、朝顔の花    < 山上 憶良 >

月見れば ちぢに物こそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど < 大江 千里 >

・その他
衣被[きぬかつぎ]・・・平安朝以来、高貴な女性が外出の時に顔を隠すために用いた単衣[ひとえ]の小袖。

残り菊・・・十日菊、十日以後の菊

菊の御紋・・・御紋章の十六弁の菊は、後鳥羽院(1180~1239)の頃より使われる。