歳時記 五月

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五月 皐月 橘月 早苗月[さなえづき] 午月[うまづき] 茂林[もりん] 梅月

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・端午の節句
" 柏餅 "は、柏の木が、新芽が出る迄去年の葉を残すので、家を引き継いでいく事を諭す。
" 菖蒲[しょうぶ]、蓬[よもぎ] "は香気で邪気を祓い、毒虫が家に入らない呪[まじない]の力を持つ。
" 菖蒲 "は水辺の植物なので、火災を除く→屋根に載せる。蓬と共に毒虫が入らぬまじない。お風呂に入れ、心身をきよめる。
" 粽[ちまき] "はB:C277年5月5日に亡くなった楚国の屈原[くつげん](楚辞を著す)を悼んでいるもの。
屈原は汨羅[べきら]の淵へ身を投げた事から、粽に五色の糸を縛って投じ、水厄を除いた。

・菓子
花橘が始め。垂仁紀[すいじんき]に田道間守[たじまのもり]が常世の国から持ち帰った "非時香果[ときじくのかぐのこのみ]"で不老不死の薬。

・季語
薫風 / 若葉 / 青東風[あおごち] / ほととぎす(時鳥・子規・不如帰・杜鵑・郭公) / 卯の花腐し[うのはなくたし]

・他
薫風=青嵐=初夏の風、南風
花橘=非時香果[ときじくのかぐのこのみ]=常世の国にある不老不死の実。常世花
薄暑=初夏に少し暑さを覚える日

・花
牡丹=花王[かおう]・深見草[ふかみぐさ]・冨貴草[ふうきぐさ] / 芍薬[しゃくやく]=貌佳草・顔佳草[かおよぐさ] / 杜若[かきつばた]=燕子草
菖蒲[しょうぶ]・・・サトイモ科。みずばしょうと同じ科目 (ハナショウブはアヤメ科)

・詩
ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
薫風 南より来たり 殿閣微涼[でんかくびりょう]を生ず

・句
五月雨に 物思ひをればほととぎす 夜深く鳴きて いづちゆくらむ  〈 古今集  紀 友則 〉